５月広場を後にし、今度は墓地へ向かいます。
さまざまな彫刻が施された墓地群は、博物館にいるような錯覚に捉われます。
この中に、今も国民から慕われ、花束が絶えないエビータの墓があります。エビータ、エバ・ペロンは、貧しい労働者階級を
支援し、女性の参政権実現などを果たしたアルゼンチンの偶像的な存在で、ファン・ペロン大統領と結婚しましたが、３３歳の若さで亡くなった女性です。
今晩、９時からアルゼンチンタンゴのショウへ行くためレストランで軽い夕食をとることにしましたが、メニューは全てスペイン語で書かて
おり苦労しましたが、かろうじてチキンだけはわかったので、これとビールで早めの夕食にしました。久々のビールは特に美味でした。
午後の８時、迎えのバスがやってきます。中には、ブラジルの家族、スペインの夫婦などが１０人ほど乗り、会場に着きましたが、早くも
駐車場は他のバスで埋まっています。
会場の中に入ると、中はドーム状になり、３階まである観覧席はショウを見る人で溢れていました。我々は１階の舞台真近の席に座りビールと魚料理を食べながらショウの始まりを待ちます。
この間に同じテーブルの人と話をしようと思い声をかけましたが、英語を話せるスペイン人夫婦とはなんとか通じますが、ポルトガル語を話すブラジル人には日本人であることを説明しても全く通じませんでした。
いよいよショウが始まります。いきなり馬に乗ったスペイン人と現地人が舞台に現れ戦闘を始めます。その迫力に圧倒され後、アルゼンチンタンゴのリズムに乗ってダンスと歌が始ります。このショウは９時に始まり、午前１時まで延々と続き、最後はラックンパラシータで幕を閉じました。
初めて見たダンスとタンゴのリズムに感動したブエノスアイレスの一夜でした。
