由利本荘市鳥海町朱ノ又川三条の滝（２００７．６．１７）
大倉の滝のある朱ノ又川へは今回が３回目である。
まだ雪渓の残る鳥海山から流れ落ちる滝はさぞ豪快
だろうと思い、今回また見に行くことにする。
鳥海町で右折し、百宅（ももやけ）部落方面へ進む。
今、法体の滝まで行くには猿倉方面からでないと行
けないが、工事をしている場所は、百宅部落を過ぎ
法体の滝の少し手前である。
百宅の部落の中を通り、鳥海山百宅登山口のある
大清水山荘へと手代林道を登って行く。
林道入り口に登山口まで１４ｋｍの標識があり、
最初は峰まで上っていく。
下りになりしばらく行くと登山道入り口右の標識が
あり、右折し上玉田渓谷にかかる橋を渡り、また砂
利道をしばらく走る。
走っている内にだんだん鳥海山が近づいてくるが
今日は、快晴で白く光る残雪が青い空にくっきりと
浮かび上がる。
しばらく走って行くと大きな駐車場のある大清水
園地に到着する。
この駐車場からは三条の滝の１つ「赤い滝」が見える。
いよいよ大倉の滝の見える場所まで登山道を登る。
ブナの木の中を約４０分登ると大倉に到着する。
滝はやはり水量があり豪快で轟音が谷にこだまする。
この場所の少し下ったところから滝の下まで下っ
て行くが、最初は竹やぶで三脚が引っかかりなかなか
うまく進めない。
崖の脇を慎重に下って行くと三本の滝が見える場所が
ありブナの合間から見るそれぞれの滝はお互い共鳴し
恐ろしいほどの音を発している。
この場所から少し下ると大倉の滝真正面の湿地帯に到
着する。
青い空に浮かび上がる大倉の滝は天をも突くような勢
いである。
しばらく写真を撮っていると変な泣き声が聞こえて来て
下の竹やぶを動き回るものがいる。
熊だと思い大声で叫ぶが逃げるような気配が全くない。
多分、小熊がそばにいて、そのそばで母熊がたけのこを
食べているものと思う。
泣き声が昔太平湖で聞いた小熊のものと似ている。
先日、鳥海山で熊に襲われタケノコ採りの人が亡くなっ
たが、これを思い出し、すぐ道具をたたみ斜面を登ることに
する。
