八幡平縦走

今晩のメニュー、タケノコ入り豚汁、ニンニク入り
焼きそば、フランスパンと少し多めの酒で腹を満
たし早めにシュラフに入る。

朝５時半、目は覚めたがやはり二日酔いで今日
のきつい日課が心配である。

朝食を済まし８時１０分小雨の中を八瀬森に向か
って重い足を上げる。

何回か休み約２０分で頂上に到着、一旦下ってか
ら今日の最大と思われる難関、曲崎山の登りにか
かる。

結構急な斜面に加えて登り切ったと思うとまた登り
が現れなかなか頂上に着かない。

晴れていると眺望もきき登りのきつさもあまり感じな
かったと思うが生憎全く眺望がきかない。

それでも約１時間半後やっと頂上に到着する。

休憩した後また急な下りと大沢森の登りを繰り返し
ながら進むと大沢森頂上の手前に熊の真新しい糞
を発見する。

この辺を縄張りとする熊で付近のタケノコを食べて
いるようである。

早々に大沢森を後にし今度は大白森山荘を目指す。

下る途中にタケノコを採ったあとがあるが食べ物
の食い残しを捨て、缶を捨て、散らかし放題の山菜
採りのマナーの悪さに仰天する。

そしていよいよ山荘までの登りに入る。

最初はあまりたいした登りではないと高をくくってい
たがなかなか山荘まで着かない。

やっとの思いで山荘に着いたのは１２時をかなり回
った時刻で遅い昼食のラーメンを食べ腹を満たす。

昼食の後いよいよ最後のピーク大白森を目指す。

山荘からの登りを終え湿原の中に作られた木道を
進むと湿原の平坦なところに頂上の標柱が現れる。

周りは相変わらず霧の中で視界が利かないのが残
念であるが可憐に咲く湿原植物、ヒナザクラ、ムシト
リスミレ、トウゲブキなどを鑑賞しながら小白森、そし
て最後の下りへと進む。

この最後の下りが問題で延々と続く下りにかなりバテ
ぎみで林道に着いたときは今まで気がつかなかった
足の痛みが一気に噴出す。

そして鶴の湯に到着した途端、我々が到着するのを
待っていたかのようにどしゃぶりの雨になる。

今回の工程は初日８時間、２日目８時間、合計１６時
間というハードなものであった。