千畑町善知鳥沢（２００２．６．６）
　
　千畑町に一丈木というところがあり、そこの松並木は有名であるが、そこから一丈木公園の中を通り真昼岳の方へと進む。
松並木から約２．５ｋｍ行くと道路は、交差点で岩手県沢内村へ続く峰越林道と千畑温泉方面へと分かれるので、右折し千畑
温泉の方へと向かう。
　
　また２ｋｍぐらい走ると「真昼岳善知鳥口登山道」の案内板が立っているので今度はそこを左折する。しばらく行くと大きな
堰堤があり、そこを過ぎると沢は３つに分かれるが目指す向沢は真中の沢であるので、さらに真っ直ぐ進むとすぐ行き止まり
となるのでそこに駐車する。案内板から約２．５ｋｍの距離である。
　
　ここからは徒歩で上流を目指すがところどころに登山道方向を示す赤いペンキのマークがあるのでそれに従って進んでいく。
１０分ぐらい行くと最初の堰堤が現れるが、そこから１０以上もある堰堤がまたかと思うほど続く。
　
　途中の山は両岸が青々としたブナに覆われ、ときおり切り立った稜線から一気に滑り落ちたガレ場がこの沢のスケールの
大きさを物語っている。最後の堰堤を過ぎるとサワグルミの林があるが、そこを抜けるとまもなく松坂登山口の標注に到着する。
ここまでの所要時間は約４０分である。
　
　ここで沢は２つに分かれるが、ここからがいよいよ沢登りの始まりである。先ず最初に右の沢を目指す。入るとすぐ７ｍぐらいの
水路のような狭い滝があり、そこを越えて行くと柱状節理の岩肌と小さな滝がいくつも連続しており水量がなく迫力こそあまりない
が気持ちの良い沢である。
　
　途中で右岸から流れ込む沢が２本あるが、ここも登ってみると小さな滝の連続である。２つ目沢分岐の左、５ｍぐらいの滝上流
を巻いてまた本流へと降り、約５分ぐらい行くと地元の人がいう大滝に到着する。　右にある一枚岩のスラブは稜線へと延々と続
いているが、水の量が乏しく残念ながら滝としての魅力には欠ける。ブナの木が上流から押し流され正面の滝の前で横倒しにな
っているがここをまた少し登って行くと５ｍぐらいの滝と、さらにその上も滝の連続である。　ただ両側がだんだん狭くなり直登でき
なくなるので今回はここで引き返す。
　
　帰りにこの滝から沢の方をふり返ってみると切り立った崖の上に超然と佇む真昼岳の尾根が目に入る。
　ここまでの所要時間は撮影時間も含めて約１時間半である。
　