東成瀬村北ノ俣沢（２００２．７．２７）
　
　成瀬ダム建設予定地の中にある北ノ俣沢へ今回は遡行した。
　北ノ俣沢にはいくつかの支流があり一番手前にある十賊沢（とくさ）と合ノ又沢へは何回か行っているが北ノ俣沢本流への
遡行は今回が始めてである。
　
　国道３４２号線を栗駒方面に向かうと途中に成瀬ダム提体建設予定地付近から左に入る林道があり、この林道を川の方へ
進み約１．５ｋｍ行くと行き止まりになるのでそこに駐車する。
　
　ここから徒歩で川に降りて行くが川まで細い道があるのでこの道を下って行く。下って行くとすぐ川に着き、対岸を見ると本
流に流れ込む沢があるが、この沢が十賊沢である。　この沢にもいくつかの滝があるがこの沢の滝については「あきた滝３０
０」の方へ載せているので省略する。
　
　北ノ俣の本流は少し行くと大きな淵が続き、この淵を巻いて行くと川は広々とした流れになる。
　
　川を遡り約４０分ぐらい行くと左から流れ込む細い滝が現れ、さらに１０分ぐらい行くとまた細い滝が左から本流へ流れ込む。

　　　　　　　　
　　　　　１つ目の滝　　　　　　　　　　　　　　　　　２つ目の滝　　　　　　　　　　　　　３つ目の滝

　川の両側はブナ、ミズナラなどの広葉樹に覆われた急斜面で青々とし、川は水が澄み、歩いていて気持ちの良い沢である。
　
　二つ目の滝から約２０分ぐらい歩くと今度は右の上方に落差１０ｍぐらいの滝が現れ、そこからまた少し行くと１つ目の沢荒
倉沢に到着する。
荒倉沢までの所要時間は約１時間半である。
　
　今回の目的は本流上流の桑ノ木沢と唐松沢であるのでここから右の方へ進んで行く。
　
　少し行くと狭く深い淵が現れ、ここからが難儀な場所である。
　
　先ず最初の淵は向かって右の上の方を巻いて上流へ出るが岩は滑りやすいので注意が必要である。
　
　上流へ出るとすぐ右側に２段２０ｍぐらいの滝が現れ、さらに進んで行くとまた深い淵があるのでここは左の方を巻いて上流
へと進む。
　
　この巻き道の他にも右の滝の上の方に巻き道があり帰りにこの道を通ってきたが、急な
　　
斜面に作られた細い巻き道で滑り落ちると５０ｍも下まで落ちるようなところなのであまり薦められない。
　
　ここの二つの淵を越えて行くと約３０分ぐらいで桑ノ木沢と唐松沢の分岐点に到着する。
　
　最初に左の桑ノ木沢を見るとまたすぐ深い淵があり、泳がないと越せそうもないので無理をしないで真っ直ぐの沢、唐松沢
へ向かう。
　
　ここも淵あり平場ありの変化に富んだ沢で気持ちよく、水もまだ川に残っている雪渓を越すと急に透明度を増す。約３０分ぐ
らい遡って行くとまた深い淵があり今回はここで引き返すことにする。

　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　クガイソウ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　唐松沢
　
　３０度を超す猛暑の中でも沢は快適で、今日の昼食のメニュー、ソーメンを食べたあとまた例のごとく昼寝を楽しみ、ゆっく
りした時間を堪能した１日であった。

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